4-2-2-2システム

4-2-2-2システムは、ブラジルのチームを中心に多くのクラブチームが採用するフォーメーションです。ここでは4-2-2-2システムの概要について説明します。Jリーグでは鹿島アントラーズが伝統的に採用しているシステムで、このシステムの熟成には今後も注目です。

フォーメーションの特徴

4-2-2-2システムは、中盤を2列に分けた構成であることが特徴です。オフェンシブハーフ、ディフェンシブハーフに役割を明確にすることで、オフェンス時とディフェンス時の切り替えをスムースに行うことができます。ブラジルやスペインのクラブチームでこのフォーメーションを採用するチームが多く、Jリーグ創世記の90年代でも流行ったシステムです。オフェンシブハーフはセンターの位置とサイドの位置にポジションを取ることができますが、4-4-2システムと違ってサイドアタックだけでなく、センターアタックにも適性があると言えるでしょう。

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オフェンス戦術

センターアタック、サイドアタックともに適性のあるフォーメーションです。それにはオフェンシブハーフのポジショニングが重要になります。サイドバックのオーバーラップを促進するためには、前方のサイドのスペースを空けるためにもオフェンシブハーフが中に絞る必要があります。

ディフェンス戦術

中盤を2列にしたことで、ゾーンプレスなどの積極的なプレッシングにも向いています。オフェンシブハーフとディフェンシブハーフが、相手のそれぞれのポジションとマッチアップしやすく、マン マーク守備にも向いています。フォアチェック、リトリートともに適性がありますが、オフェンシブハーフの選手の仕事量が非常に多いため、たいていのチームではリトリートで対応するようです。


ディフェンシブハーフのうちの一人には、ショートパスやロングパスが得意なレジスタタイプの選手を、も う一方には対人能力やスタミナに優れたディフェンス専任の選手を配置することが、最もバランスのとれた組み合わせと言えます。ディフェンシブハーフの2人には、オフェンシブハーフの負荷をできるだけ低減するためのサポートと、サイドバックのオーバーラップのケアを求められます。 

キーポジション

オフェンシブハーフが主体となって攻撃を組み立てる戦術が適しており、前線でのプレッシングにも参加する必要があります。オフェンシブハーフとフォワードによる組み立てが攻撃のキーポイントです。

  1. オフェンシブハーフ
  2. サイドバック
  3. ディフェンシブハーフ(ボランチ)

フォーメーション・戦術上の弱点

チームのパフォーマンスがオフェンシブハーフの攻守バランスに左右されがちです。4-2-2-2システムを敷くチームでは、このポジションに対する選手補強を重視する傾向にあります。それゆえ、オフェンシブハーフのパフォーマンスが低いと、チーム全体のパフォーマンスも停滞することが多く、オフェンシブハーフへの徹底的なマークにより仕事をすることができない状態に陥った場合、脆さを露呈します。


ディフェンシブハーフの2人がゲームメイクに参加できなかったり、オフェンシブハーフやサイドバックのサポートが不十分な場合、チーム全体のパフォーマンスの低下を招いたり、相手のカウンターアタックの餌食になります。

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